高いITリテラシーと強い覚悟を持った人材に魅力を感じ導入を決意
ジャパニアスは企業にソリューションを提供するアウトソーサーです。2019年11月現在で、ジャパニアスには約1100名のエンジニアがいます。ソフトとインフラに分かれる「IT」とメカとエレキに分けられる「ハード」のエンジニアがおり、企業に技術力を提供しています。
会社の規模が大きくになっているにも関わらず、まわりを牽引できる中堅・ベテランのエンジニアが足りないことが課題としてありました。そして、転職市場でベテラン層・経験者層が減ってきており、人材紹介会社に依存はできないという危機感もありました。ベテランの経験豊富なエンジニアは他の企業との取り合いになり、油ののったエンジニアは転職先がすぐに決まってしまいます。そこで、ベテランのエンジニアを外部から採用するだけでなく、自社で育てる必要があると考えて新卒や未経験エンジニアの採用に切り替えることにしました。
新卒採用は5年前から始めました。会社としても当時「本当に経験のない人材が戦力になるのか」と否定的な意見もありました。しかし、今では新卒採用は年間で100名近くに昇ります。私が入社した6年前は、エンジニアの数は300名程度。今では、1100名を超えているので新卒・未経験の採用をはじめたことが会社の成長を大きく支えました。
新卒でも目標を持って働ければお客さまに受け入れられることがわかりましたので、エンジニアの実務は未経験でも、社会人経験があって、ITリテラシーがあれば活躍してくれるのではないかと考えました。
そこでスクールも含めて徹底的にマーケティングを行いました。その時に出会ったのがテックキャンプです 。じつは、はじめて未経験のエンジニアを中途採用したのはテックキャンプで、ジャパニアスの初代有料ITスクール制度第1期生1号です。
テックキャンプの受講料は安くないですよね。そのような自己啓発に対して自ら投資ができる人は、エンジニア転職に対する覚悟が違うと考えました。ITリテラシーがある、覚悟ある人なら、年齢が新卒より高くてもキャッチアップできるだろうと考え、「よし、やってみよう」と決意しました。
採用前はもちろん不安はありました。ただ、テックキャンプから採用したエンジニアがお客さまから高い評価を得られたことが自信につながりました。今ではテックキャンプの転職コースと教養コースから17名のエンジニアを採用していて、広く未経験エンジニアを採用するきっかけになりました。
はい。今ではプロジェクトの1つのユニットをまとめる業務リーダーとして活躍しています。自ら考えて能動的に動くことができ、チームがどうあるべきかを示して引っ張っていける存在へと成長してくれました。他の方も同じように成長してくれることを期待しています。
企業側が新卒や未経験の若者の採用に対してためらうのは、リスクを考えるからだと思います。そこで思い出してほしいのが、「自分も新入社員でしたよね?」ということ。もちろん、ご自身の努力もあると思いますが、会社が働く環境を与えてくれたことが大きいと思います。それにも関わらず、採用する側になったらためらうのはおかしいですよね。本人が努力することは前提で、会社も採用に対して覚悟を決める。未経験の若い方が来ても問題なく働けるように、受け入れるための環境づくりを行う。お客さまの理解を得るための営業や仕事に対応するための研修環境などを用意せず、人ありきで考えるのはよくありません。
はじめは失敗もあるかもしれませんが、そこからブラッシュアップしていくことでエンジニアの採用は上手くいくようになります。