「求めるのは適性とオリジナルの経験」OfferBox開発を手がけるCTOと人事が語る未経験エンジニア採用を成功させる方法
更新: 2019.11.20

OfferBoxで知られる株式会社i-plugは、TECH::EXPERTを受講した未経験の人材である桝井裕哉 (ますい ゆうや)さんと石川亜里紗(いしかわ ありさ)さんを2018年12月に採用しました。
OJTによって開発経験を重ねた2人は、わずか半年足らずで貴重な戦力となる人材として活躍しています。
i-plugの青木さんはプログラミングを楽しめる学習力があり、環境がマッチしたことが成長の理由だと考えています。
また、未経験のエンジニア採用を成功させるには、「先入観を捨てる」ことが重要であるとi-plugの小林さんは語ります。
今回は、株式会社i-plugにて執行役員兼CTOを務める青木崇さんとCROを務める小林孝さんにOfferBoxの魅力と未経験のエンジニア採用についてお話を伺いました。
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新卒採用における新しい世界観を目指すOfferBox
―― まず、i-plug様を代表するサービスであるOfferBoxについて教えてください。
青木:OfferBoxは、新卒版のダイレクトリクルーティングサービスです。スカウト型や逆求人とも呼ばれます。企業は能動的に採用したい学生へアプローチできることが特長です。
―― OfferBoxはどのような想いから誕生したのでしょうか?
青木:今までに新卒のスカウト型のサービスはありませんでした。職務経歴のない学生を相手にしたとき、「どこを見るのか」が難しいからです。結果、早期離職などをはじめとするミスマッチが生じてしまっていました。
そのような状況を変えて、新卒採用における新しい世界観を作りたいという想いから生まれたサービスがOfferBoxです。
出典元:OfferBox(オファーボックス) | オファーが届く逆求人型就活サイト
―― OfferBoxを利用すると、学生はどのような点をアピールできるのでしょうか?
青木:「自己PR」「過去のエピソード」「過去の動画や写真」など、大学時代の経験をアピールできます。さらに「適性検査」を結果をもとにマッチする企業からのオファーも受けられます。
学生が活躍できる場所で働くための方法は1つではありません。偏差値の高い大学を出て大手企業に就職することが、必ずしも正しい選択肢ではないと思います。
規模に関わらず能力や適性に合った企業に入社することで、より活躍できるという可能性も十分に考えられます。
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「活躍がゴール」採用はゴールではない
―― OfferBoxは学生にとって、まったく知らなかった企業に出会うチャンスになりますね。
青木:想定していなかった企業からオファーが来ることもOfferBoxの特徴です。知らなかった企業や職種にも選択肢を広げられることは、学生から喜ばれるポイントです。
企業にとっても学生にとっても、ミスマッチをなくすことに私たちは取り組んでいます。
―― 多数のメディアに取り上げられているのを拝見しました。ユーザーからの信頼の高さの理由は何だとお考えですか?
青木:OfferBoxは口コミで広がっているため、学生のアクティブ率が高いです。そのため、オファーに対してしっかり学生からのレスポンスがあるので企業からの評価も高くなります。
―― 他の求人サイトなどにはない強みは何でしょうか?
青木:自社にマッチした活躍できる人材が見つけられることでしょう。
たとえば、企業のハイパフォーマーに適性検査を受けていただきます。そのデータを元に、類似したスコアを出す学生の方を採用するという方法を取ることも可能です。
私たちは採用がゴールではなく、入社後の活躍がゴールだと考えています。
―― 今後のOfferBoxの展望についてお聞かせください。
青木:学歴で能力や資質を判断する企業は未だに多いです。そのような既存のマインドからの変化を促していきたいと考えています。
また、学生が自分自身を成長させるには、低学年からの準備が大切です。i-plugとしては、そのような大学1年生や2年生も含めた大学生向けの事業を開始しています。

OfferBoxの高い評価を支えるUXへのこだわり
―― OfferBoxで使用している言語は何でしょうか?
青木:メインはPHPで、一部にPythonを使用しています。
―― マッチングシステムの特徴について教えてください。
青木:企業側に最適な学生が自動で表示される機能は、OfferBoxの重要なポイントです。
現在、OfferBoxには20卒だけでも11万人程のデータベースがあります。その膨大な数からマッチする学生を選ぶのは現実的ではありませんよね。
実際に、企業の8割は検索結果ページの1ページ目と2ページ目に表示される学生にオファーを出しています。
機械学習を利用してマッチングの精度の向上を図るなど、企業がオファーをスムーズに行えるシステムづくりに力を入れています。
―― Offerboxのシステムにおいて、使いやすさなどこだわった点はどこでしょうか?
青木:エンドユーザーのインサイトを知るためのUXリサーチは徹底しています。
学生の方にOfferBoxを利用してもらい、インタビューやアンケートも行いました。綿密なリサーチを行うことで、想定とは異なるユーザーが本当にこだわるポイントが見えてきます。
「プログラミングを楽しめる人材がほしい」未経験に求めるのは適性
―― i-plug様が採用したいと考えるエンジニア像について教えてください。
青木:コミュニケーション能力の高いエンジニアです。
i-plugでは、チーム開発をモブブログラミング・ペアプログラミングで進めます。コードを書き、会話をしながら進めるのでコミュニケーション能力はとても重要です。
一方で、黙々とコードを書くというエンジニアにも活躍の場を提供していきたいと考えています。
ただし、もっとも大切なのはi-plugのビジョンや想いに共感してくれる人であることですね。
―― 未経験のエンジニア採用は積極的に行う予定ですか?
青木:まったくプログラミングを学んだことがない未経験の方の採用は難しいです。
少なくとも、TECH::EXPERTの受講を完了した方くらいのプログラミングの知識と学習力のレベルは求めています。
―― 採用で重視している部分はありますか?
青木:「学習意欲が高い」「誠実である」「仕事へのモチベーションが高い」「自己実現性が高い」といった適性を重視しています。
また、面接時には学んだ技術を自分なりに形にした経験を聞くことが多いです。事実、i-plugでご活躍いただいている桝井さんと石川さんはまさにそのような経験をお持ちでした。
―― i-plug様への入社を目指す方に求めることはありますか?
青木:プログラミングを楽しんでほしいですね。
「家に帰ってから1時間勉強している」など、プログラミングを好きでやっている人は好感が持てます。興味や関心を持ってプログラミングに取り組める人は、能力開発も早いです。
i-plugとしてもほしい人材です。
肌で感じたTECH::EXPERT受講生のポテンシャル
―― TECH::EXPERTが大阪にできる前から期待をかけていただいたと伺いました。その理由について教えてください。
小林:i-plugにマッチする人材が獲得できると感じたからです。
2018年の春頃に渋谷まで見学に伺い、説明会で受講生の方が真剣にお話を伺っている姿を目の当たりにしました。
プログラミングのスキルを学んだだけでなく、ビジネスマナーが身に付いているという印象を受けました。
―― 社会人を経験された方が多いことが理由として考えられます。
小林:ただ、i-plugの開発拠点は2019年6月時点では大阪のみなので、残念ながらすぐの採用は難しかったです。
東京で受講しているけれど志望勤務地は大阪、なおかつi-plugとマッチする人材はなかなかいないでしょう。
その後、大阪にTECH::EXPERTができるというお話を伺ったので、心待ちにしていました。
あまりに楽しみにしていたので、2週間に1度は「まだですか?」と聞いていましたね(笑)。これは、実際に見たからこそ生まれた信用です。
―― TECH::EXPERTに説明会の場所も提供していただいたと伺いました。どのような背景があったのでしょうか?
小林:説明会を行うスペースがないのであれば、i-plugの会議室を使ってほしいと提案しました。
大阪で開校した際には、ぜひ、企業の説明会の第一陣は私たちにやらせてほしいとプッシュしていましたので。
その説明会では、8名の方にご希望をいただいて、その中の桝井さんと石川さんを採用しました。
TECH::EXPERTは「ギャップがない」マッチした人材が獲得できる
―― 他社のエージェントとTECH::EXPERTの印象の違いについて教えてください。
青木:まだ、半年しか経っていませんので違いについて答えることは難しいものの、採用前と働いてからの印象にギャップがないという点は感じています。
―― 桝井さんと石川さんは、どのような業務を担当されているのでしょうか?
青木:UXグループのエンジニアリングチームに所属して、スクラム開発を行っています。2人は同じチームでOfferBoxの新機能の追加と改善に取り組んでいます。
―― 未経験からでも成長できる教育フローや受け入れ体制を組んでいただいたのでしょうか?
青木:特別な教育フローは用意していませんでした。
就職活動がはじまる3月はOfferBoxにとっても重要な時期です。そこに間に合うように開発を行いますので、とても盛り上がる時期と言えます。
そのため、実案件にすぐに入ってもらい、2人にはOJTのような形で仕事を覚えてもらいました。もちろん、タスクの配分など仕事がしやすいように配慮は行いました。
未経験のエンジニア採用の可能性を広げるのは「先入観を捨てること」
―― 未経験を採用の対象に含めるか悩む企業は多いと思います。最後にエンジニア採用にお困りの人事担当者様にアドバイスをお願いします。
小林:未経験や3カ月といった部分だけを見て、先入観を持ってしまう人事の方は多いのではないでしょうか。
そのような人事の方には、i-plugの今回の成功事例や即戦力となる人材を育成するTECH::EXPERTといったサービスに目を向けてほしいですね。
人事の方は実際に足を運んでいただき、TECH::EXPERTの受講生がどのような人材なのか自分の目で確かめるとイメージが変わります。
先入観を捨てて視点を変えれば、エンジニア採用に対する可能性は広がるでしょう。
青木:「個人特性×環境」でパフォーマンスは最大化できます。エンジニアの個人特性でいうと、重要なのは学習力だと思います。
その学習力を持った方が活躍できる環境として、企業がマッチしていれば経験はそこまで重要ではないでしょう。
TECH::EXPERTからの採用を考えている人事の方は、受講生のスキル以外の個人特性についても着目することをおすすめします。
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