将来的に長く、安定して働きたいと考えていませんか？

女性のライフプランには、人によっては出産や育児などもあるため、できるだけ長く安定して働ける仕事に就きたいと考える方も多いでしょう。

昨今はテクノロジーの進展に伴って、機械化される仕事も出てきています。仕事によっては、10年後、20年後に存在しないというものもあるでしょう。

この記事では、女性がなってよかったと思える「将来性のある仕事」をランキング形式で紹介します。

女性版：将来性のある仕事とは

女性にとって「将来性がある仕事」とはどういうものでしょうか。まずはその条件について解説します。

男女比が適正である

職業の男女比が適正である仕事は、女性にとっても将来性のある仕事であると言えます。

男女比が偏っており、女性の数が著しく少ない仕事は、長く働きづらいでしょう。例えば重い荷物の積み下ろしを行う運送業などは、体力的にきついものです。職業自体は将来性があるかもしれませんが、女性が長く働くことは難しいと考えられます。

また職場の男女比も重要です。職場全体の女性の割合が少ない、女性の管理職がいないなど、男女比がアンバランスな場合は、女性が働きづらい何らかの理由がある可能性も。

女性にとって将来性のある仕事かどうかは、男女比をみるだけでもある程度予測をつけることができます。

家庭と両立することができる

長い間働き続けたいと考える方の中には、将来家庭や育児と両立したいと考える方もいるでしょう。

ですが、激務である・労働と収入が割に合っていない、勤務体制が不規則などの仕事は、過程との両立が難しくなることもあるかもしれません。

職業そのものに将来性があったとしても、あなた自身が長く続けられなければ意味がありません。将来性のある仕事を選ぶ際は、自分が長期的に続けられるかもひとつの基準となるでしょう。

労働条件が整っている

労働条件が整っている職場での仕事は、女性にとって将来性があると言えます。

例えば就業時間がフレックスタイム制であったり、在宅勤務が認められている職場は、家庭や子育てとの両立もしやすくなります。

また有給が取得のしやすかったり、産休・育休・介護休暇の取得実績がある職場は、家庭と仕事を両立する女性に対する理解のある職場と言えるでしょう。

AI(人工知能)ができない

「AI(人工知能)ができないこと」を行う仕事は、将来性があると言えます。特に女性の割合が多い事務職ですが、「AIが代替できるか」の側面から見ると、将来性があるとは言い難いでしょう。

AI(人工知能)によって、多くの仕事がなくなると言われています。AI(人工知能)の研究は長い間「自ら思考し、人間の能力を超えることはない」というのが多くの見解でしたが、近年では人間をも超える思考を自ら行うことができるまでに発達しています。

これまで人間がコンピューターを用いて行ってきた活動の多くは、AIによって自動化されることになり、「AIができない」仕事を人間が担っていくことになるでしょう。

事務職が行なっている作業も、AIが自ら自動的に行うことになるかもしれません。

 

ランキングの選定基準

将来性のある仕事とはなにかを確認したところで、次に職業の選定基準を説明します。

なってよかったと思えるような職業には以下のような特徴があります。

機械に代替されない

あらゆる仕事の自動化・機械化が進んでいる時代の中で、それらに代替されない仕事を選定しています。

具体的には「人と人との関わりがある仕事」です。仕事がどれほど機械・AIによって効率化できたとしても、人とのコミュニケーションは効率化・自動化することができません。

例えばどれだけ業務を的確に行うロボットがいたとしても、やはり看護師の仕事がなくなることはないでしょう。患者と会話をしたりコミュニケーションを取ることによって、不安を和らげたりすることも看護師の仕事であり、それは機械が行うことができないものだからです。

そのためこの記事では主に、機械が行うことができない仕事を紹介しています。

働く場所が多い

「働く場所が多い」というのも、女性が長く働くためには必要です。

そもそも「働く場所が多い」と言うことは、その職業に需要があるということです。例えば高齢化社会の進展に伴い、介護職は需要が多く、介護施設も多く設立されています。

職場の選択肢が多いと、その仕事は需要がある仕事であると言えるので、長期的に続けていくことができるでしょう。

また、家族の都合などで転勤をすることもあるかもしれません。都市部から地方に行った場合、「働く場所がない」ということもあり得る話です。

働く場所が日本中各地に存在する仕事は、どんな状況であれ、収入がなくなって困るということは少なくなるでしょう。

女性が多く活躍している仕事

女性が多く活躍している仕事は、女性にとって将来性のある仕事と言えます。職業自体の男女比もそうですし、女性が管理職の立場に就きやすい仕事などは、長期に渡って安定して働くことができます。

また女性が多く活躍している職場は、職場環境や労働条件が整っている可能性が高いです。女性が柔軟に働くことができる環境での仕事は、長い間続けていくことができると言えるでしょう。

女性版：将来性のある仕事TOP10

では、将来性のある仕事をランキング形式で見ていきましょう。

第1位：システムエンジニア

企業のシステムやWEBサービスを開発するエンジニアは、非常に将来性があります。

テクノロジーの進展に伴い、多くの企業はシステム・ソフトウェアを用いて、仕事をしています。IT技術を支えるエンジニアの需要は各分野で増えていくでしょう。

またスキルを身に付けることで、より条件の良い環境で働くことも可能です。フリーランスとして働くエンジニアは場所や時間にとらわれない働き方をしている方も多いです。

エンジニアの女性の割合は現在2割ほどですが、今後のIT人材の不足を受けて、女性の登用を積極的に行う企業は増えてくるでしょう。

エンジニアの平均年収は656万円と言われています。

参考：平均年収.jp

第2位：エステティシャン

美容に対する需要は、時代によって変わることはありません。

近年はサロンの増加、技術の進歩などにより、業界全体としてレベルの高い施術やサービスが求められるようになっており、エステティシャンの需要も高まっています。さらに男性の美への関心も高まっており、メンズエステ専門店や、男性向けの新たな美容サービスが次々と登場しています。

エステティシャンも機械で代替されることはなく、将来的にも長く存在し続ける仕事と言えるでしょう。

エステティシャンは女性が96%以上を占める仕事です。平均年収はおよそ352～432万円と言われています。

参考：平均年収.jp

第3位：保険の営業職

保険の営業職は、営業の中でも給与が高い仕事です。

契約を取ることはもちろん難しいですが、向いている・人脈を作るなど契約を取れる営業になることができれば、高収入も見込めます。また生命保険などのシステムがなくなることも考えにくいため、将来的に安定していると言えるでしょう。

保険営業の平均年収としては、セールスレディの場合で700万円～800万円と言われていますが、個人の業績によって変動します。

参考：Mayonez

第4位：教師

いつの時代も子どもの教育を行う人材は必要とされます。

ただ勉強を教えるだけであれば、教師はいずれAIなどに代替されるかもしれません。しかし教師は保護者との関わりであったり、社会のルールを教えたりと、人間でなければならない部分は大きいです。

機械に代替されず、なくなることがない仕事と言えるでしょう。

教師全体の男女比について正確なデータは不明ですが、小学校教師の女性の割合は、64.8%と過半数を超えています。

小学校教諭の平均年収は693万円と言われています。

参考：平均年収.jp

 

第5位：美容師

美容師の仕事は機械やAIで代替できるものではありません。作業内容はもちろん、接客・コミュニケーションを含めて美容師の仕事だからです。美容室は全国に22万店舗以上と言われているので、就職先に困ることはないでしょう。

高齢化社会を迎え、福祉の分野において、美容師の需要が伸びてくることも考えられます。

美容師の正確な男女比は不明ですが、27年度の専門学校入学者数を調べてみると、男女比は26：74とおよそ7割の学生が女性とのことです。

美容師の平均年収は284万円と言われています。

参考：美プロ

第6位：看護師

看護師といえば、病院やクリニックで働くというイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、社会の変化に応じて看護師の活躍の場も少しずつ変わっていくと考えられます。高齢化社会が進み続けるなか、在宅医療の普及などの影響もあり、訪問看護ステーションで働く看護師など、様々なシーンで看護師の需要がより高まるでしょう。

看護師の就業者数は年々増えているとされます。一方では、この仕事の離職率は毎年11％前後と比較的高いことも特徴的です。看護師の需要は常に高く、今後より一層求められる仕事となるでしょう。

看護師は、女性が全体の92.1%を占めています。平均年収は、525万円と言われています。

参考：平均年収.jp

第7位：介護士

介護士は、有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスなどの施設で介護サービスや生活支援をする仕事です。

現在、日本では少子高齢化が問題となっています。国勢調査によると、2030年における日本の総人口予測は約1億1,912万人と減少し、さらにその内の31.1％にあたる約3,715万人が65歳以上の高齢者となると予測されています。つまり、2030年には3人に一人が65歳の高齢者となるのです。

それに伴って、介護士の需要も増加傾向にあります。さらに介護士は、高齢者とのコミュニケーションを行う仕事であり、これらはまさに、機械で代替することはできない仕事であると言えます。

女性の割合は、女性74％とされています。介護士の平均年収は270万円～400万円と言われています。

参考：平均年収.jp

第8位：薬剤師

薬剤師は、薬の調合や説明などを行う仕事です。

大学の薬学部を卒業し、国家試験を受験する必要があり、就職のハードルが高い仕事ですが、薬剤師になれば、働く場所もたくさんあり、年収も高いため長く働き続けることが可能です。例えば薬局だけでなくドラッグストアなど全国各地に働く場所があります。

仕事自体も、体力がいる訳でなく、ノルマもありません。そして高齢化社会になるにつれ、将来的にはさらに薬を必要とする人の数も増えてくると考えられます。

厚生労働省のレポートでは女性の薬剤師の割合は約65％と、半数以上が女性であるとの結果になっています。

平均年収は585万円と言われています。

参考：年収平均.jp

第9位：保育士

子どもの面倒をみるというのは、機械に代替されることがありません。将来的にも必要とされる仕事です。さらに現在は保育士不足が問題となっており、保育士の需要は増す一方です。

保育士は、残業が多い、保護者との関わり方が難しい、責任が大きいなど、大変な仕事です。しかし子どもの成長を間近で感じることができるやりがいのある仕事と感じる方も多いでしょう。

保育士は「全体の96%が女性」と非常に女性の割合が大きい職種であることから、女性にとって将来性のある仕事と言えるでしょう。

平均年収は296万円と言われています。

参考：マイナビ保育士

第10位：地方公務員

地方公務員は、非常に将来性のある仕事です。働き口がなくなることはありませんし、リストラも起こりえません。一度地方公務員になれば、基本的に定年まで働くことができます。

労働条件や給与条件も優れていることが多いため、人気の職種です。仕事内容は、書類作成はもちろん、関係各所と連携して公務を行うこともあり、その業務内容は実に多岐に渡ります。

「女性国家公務員の採用状況のフォローアップ」（平成30年４月13日内閣官房内閣人事局）によると、公務員の女性の割合は増加傾向にあり全体の3割以上となっています。こちらのデータは国家公務員ですが、地方公務員も同様に女性の登用が増えていると考えられます。

地方公務員の平均年収は686万円と言われています。

参考：平成３０年国家公務員給与等実態調査

将来性のある仕事に就くために必要なこと

将来性のある仕事として具体的な職業を紹介しました。続いて、将来性のある仕事に就くために必要なことを紹介します。

世の中にはどんな仕事があるか、常に情報をキャッチする

世の中にはどんな仕事があるのかを、知っておくことは大切です。AIによって多くの仕事がなくなると言われていますが、一方でAIによって生まれる仕事も出てくると言われています。

常にアンテナを張り情報をキャッチすることで、自身の可能性を広げることができるでしょう。

また今はクラウドソーシングなどの登場により、誰でも簡単に仕事を受注することができるようになっています。ライティングなどの仕事は、主婦やフリーターの方でも行うことができるのです。こういったことを「知っている」「知らない」では取るべき選択肢が変わってきます。

自分の望む働き方やライフプランに合った仕事を知っているということは非常に重要です。

スキルを身に付ける

将来性のある仕事に就くためには、資格の取得などを通して、スキルを身に付けるのもおすすめです。

資格は自身のスキルを客観的に証明するものでもあります。もし勤めている会社が倒産した場合でも、転職活動のハードルも下がってくるでしょう。

 

面接で疑問点は全て解消する

女性にとっての働きやすさ・長期的に働けるかどうかは、職場の労働条件によっても変わってきます。就業時間や独自の制度によって、子育てしながらでも無理なく働ける職場はあるでしょう。

そういった部分は面接で確認しておくことが大切です。また実際に産休・育休・介護休暇の取得実績がどの程度あるのか、女性の管理職はどのくらいいるのか、子育てをしながら働いている人はどのくらいいるのか、など具体的な数字も確認しておきたいところです。

さいごに

将来性のある仕事を紹介しました。

仕事を長く続けられるかどうかは、職場環境によって異なりますので、家庭や育児と両立して働くためにも、転職の際は実際の女性社員の働き方などをしっかりと確認しておくことをおすすめします。

↑目次へ戻る