職場で強いストレスを感じてイライラしてしまったり、ストレスから仕事が手につかなくなってしまうことはありませんか。

仕事内容、職場環境や人間関係など、ストレスを感じる原因は人それぞれですが、ストレスが原因で職場に行くのがつらいと感じてしまう人もいるでしょう。

この記事では、あなたがなぜストレスが感じてしまうのか、その原因を紹介します。

仕事でストレスをためやすい人の特徴

仕事だけでなく、私達は日々の生活の中で大小様々なストレスを抱えています。
例えば、

• 毎朝満員電車で通勤しなければならない
• スーパーでレジに行列が出来ていてなかなか進まない
• 眠りたいのに外がうるさくて眠れない
• 自分の思い通りに行かない

など、さまざまなストレスの要因が考えられます。

このようなことが中には気にならないという人がいるのも事実。仕事でストレスをためやすいと感じる場合には、自分の性格などが関係していることも考えられます。

仕事の場面においては、几帳面・真面目といったよいとされる性格がストレスの原因になることも。

以下で、仕事でストレスをためやすい人の具体的な特徴を見ていきましょう。

せっかちでまわりとスピード感が合わない

「作業の遅い後輩・同僚にイライラする」「早く帰りたいのに会議が長引いてイライラする」といったように、せっかちな人は自分と周囲のスピード感が合わずにストレスを抱えてしまいがちです。

しかし、何かをやる時のスピードは人によって異なります。あなたの目からはゆっくりと作業をしているように見える同僚も、本人は一生懸命やっているはずです。

そのような場合は、「こうすればもっと早く出来る」といったようにアドバイスし、作業スピードを上げてもらうとストレスも減るでしょう。

完璧主義で理想と現実のギャップを感じてしまう

上述したせっかちな人は、主に周囲の人の行動によってストレスを抱えます。
一方、完璧主義の人は周囲の行動だけでなく自分自身の行動によってもストレスを抱えます。

例えば、

• 会議に使う資料を完璧に仕上げたかったのに時間がなくて出来なかった
• 忙しくて机の上が散らかっていてイライラする
• 仕事の進捗が自分の理想を下回っている

といったように、「本来こうあるべき」と自分が考えている理想と現実とのギャップに、一人でストレスを抱えてしまうのです。

こういった性格を直すことはなかなか難しいかもしれませんが、出来るだけ「それでも大丈夫」「まずは80％くらいこなせば十分だろう」といったような心の余裕を持つ努力をしてみましょう。

責任感が強くプレッシャーを感じてしまう

責任感の強い人は、周囲から頼られると「自分が何とかしなくてはいけない」と考え、そのプレッシャーによってストレスを感じる傾向があります。

「後輩の仕事のミスは自分のミスだ」「締切に間に合わなかったら自分が謝りに行かなければいけない」といった責任感が、自らの心にプレッシャーを与えてしまっています。

責任感が強く、周りから頼られる存在であることは素晴らしいことですが、それによって過度にストレスを感じてしまうことはよくありません。

抱えきれないことは上司に相談したり、ストレスを緩和する方法を考えてみましょう。

心配性で周りの人の視線が気になる

心配性で周囲の視線が気になる人は、自分の仕事や評価に対して過度に反応してしまい、ストレスを生んでしまいがちです。

このような人の中には、「常に見られている気がして落ち着かない」という人や、周囲が働いている中自分だけ退社しづらい、という気持ちから、なんとなく残業をやってしまう人もいるでしょう。

長期間このような状況にいることで精神的な疲労が蓄積されていき、鬱状態に陥る可能性もあるため、このような人は仕事や評価の悩みや上司や先輩に相談したりと、ストレスを軽減させるようにしてみましょう。

自分の気持ちを口に出さずに心の中に溜めてしまう

考えていることや思ったことを口に出さない人は、他者からは「落ち着いている」「穏やか」といった印象を与えるかもしれません。

しかし、心の中ではストレスを溜め込んでいることがあります。

思ったことを口に出す人は、それによって自分の感情を整理したり、コントロールしている部分があります。一方で意見をあまり口に出さない人は自分の中だけで感情や考えを整理・コントロールしようとしがちです。

日常的な小さなことであれば問題ないかもしれませんが、仕事上の難しい課題や繊細な問題になると、誰かに相談することができず一人で抱え込んでしまい、そのストレスで体調不良になることもあり得ます。

仕事においては、自分の意見や誰かに感情を表すことも大切であると理解し、ストレスを溜めないように気をつけましょう。

負けず嫌いで他の人の成功が許せない

負けず嫌いの人は、誰かの成功や自分の失敗によってストレスを感じる傾向があります。「同期や後輩が自分よりも大きな成果を上げた」「同期が自分よりも先に昇進した」といったことが起きると、悔しいという気持ちからストレスを生んでしまうでしょう。

ある程度の競争精神は仕事によい影響を与えるもの。しかし負けず嫌い精神が過度になっていくと他人の成果や評価ばかり気にしてしまい、それらが原因でストレスを抱えてしまいます。

人にはそれぞれ個性や向き不向きがあり、あなたはあなたです。まずは自分の仕事に集中するようにしましょう。

仕事のストレスの原因は何か考えよう

ストレスに打ち勝ち、健全な精神状態を保つためには「何が自分のストレスの原因なのか」をしっかりと把握することが大切です。

「自分はストレスを感じている」と自覚症状がある人はもちろん、上述したような身体・精神の不調を感じている人は、これから紹介する「ストレスの原因例」をお読みください。

上司や同僚との人間関係

仕事に限らず、友人・恋人・家族など人間関係は私達のストレスの要因の一つとなりがちです。

気が合う人とだけ一緒にいることができた学生時代とは異なり、社会人になると様々な年代やポジションの人と関わりを持つことになります。

世界中の全ての人があなたとの相性が良いことはあり得ません。仕事で関わる人の中にはなんとなくいつも意見が食い違う人がいたり、仕事のやり方が違う人や性格上好きになれない人もいるでしょう。

気が合わないから付き合わない、という態度を取るわけにもいきません。

このような場合は「仕事上の付き合い」と割り切ってドライな関係を保つか、嫌な人にはなるべく関わらないようにするのが良いでしょう。

仕事でミスが続いている

仕事がミスで続き、「また失敗するのが怖い」「上司に怒られないか不安」というストレスを感じてしまうことがあります。

特に、責任感の強い人や真面目な人はミスをしてしまった自分自身に対してイライラしてしまったり、他人や自分への評価に敏感な人は周囲の様子を気にしてしまうばかり、仕事に集中できない状況になってしまいがちです。

ミスをしたことは取り消すことが出来ないものですが、失敗から学び、また同じミスをしてしまわないように気をつけることはできます。反省すべき点は反省して、気持ちを切り替えることも大切です。

責任の大きい仕事を任されている

新しいプロジェクトのリーダーになった、新しく部下を持つことになった、など、多くの人が働いていく中でより責任のある立場になっていきます。

そのような時、自分自身の挑戦に対して「頑張ろう」と気合を入れて取り組むことができる人もいれば、「自分に出来るだろうか」と不安な気持ちを持つ人もいるでしょう。

例えばその悩みを上司に相談してみたり、前任者のやり方を学んでみたりと解決方法が見えてくるでしょう。

給料が低い

自分が担っている仕事や責任と給料が合わない、成果を出しているのに評価されない、という点も社会人にとってはストレスになります。

あるいは、あまり部下の面倒を見ない上司が自分より高い給料をもらっていることや、自分の給料が入社したばかりの社員と同じくらいであることに不満を抱えている人もいるでしょう。

このような場合は、給料の交渉をしてみたり、スキルがあるならば思い切ってより高い給料がもらえる可能性のある会社へ転職することも選択肢の一つです。

将来に対する不安

「今の仕事に対して満足はしているけれど、このまま給料が上がらなければ生活が楽にならない」「仕事は楽だけれど、毎日同じ作業ばかりでスキルが身につかない」といった将来の不安もストレスの原因の一つです。

新しくスキルを見つけたり、資格を取得したり、あるいはより将来性のある部門への異動や転職という手段もあります。具体的に何に不満や不安を感じているのかを考え、不安を解消する行動に移しましょう。

会社の業績に対する不安

会社の業績に対する不安からストレスを感じることもあります。

例えば、業績悪化による減給やボーナスの減額、福利厚生の内容が削減されたり、最悪の場合は倒産やリストラなど、会社の業績はそこで働く人の生活や人生に直結しています。

こういった不安やストレスに対しては、減給された時のために副業を始めるなど「来るべき時に備える」という考えで将来起こり得る事態を想定し、それらに対して先回りして準備しておきましょう。

労働時間が長い

単純に労働時間が長いことや休憩時間が短いこともストレスの一因です。

仕事にやりがいを見出し、熱意を持っている人であっても、長い労働時間はストレス増加に繋がります。

業務のやり方を工夫することで、業務効率を向上させることはある程度可能かもしれません。しかし慢性的に人が足りていない現場の場合は人を補充しないと解決しないこともあります。

人手が足りていないことを上司に相談してみたり、労働時間が長いことをチーム内で話し合い、どのようにすれば状況を改善できるかを考えてみましょう。

休息が足りない

寝不足や疲れが残っている状態は、それだけでストレスの原因になります。

普段であれば気にしないようなちょっとした他人の言動にイライラしてしまったり、早く帰って寝たいのに仕事を頼まれてイライラしたり。仕事にも支障が出ます。

ゆっくりと休めない理由は人それぞれですが、例えば連日の残業で寝不足になっているのであれば、思い切ってNo残業デーを作ってみたり、飲み会を一回断ってみたりと工夫できることがあります。

あなたが仕事を抱えすぎているのであれば、上司に量を調整してもらえないかを相談してみましょう。

仕事のストレスとの上手に付き合うコツ

業務のプレッシャー・人間関係・将来への不安など、仕事に関わるストレスはさまざま。

それだけの原因をすべてを取り除くことはできません。また、適度な仕事のストレスは、やる気やモチベーションにもつながります。

以下では、過度にストレスを溜めずに、上手く付き合っていくコツについて解説します。

職場の人と良好な信頼関係を築く

職場の人間関係にストレスを感じている場合には、仲良くなることを目指すのはやめて、信頼関係を築くことを目指しましょう。

友だちではなく、仕事を一緒にする人が会社には集まっています。よほどのコミュニケーションスキルを持つ人でない限り、すべての同僚と仲良くなることは不可能。

しかし、正しい良好な信頼関係を築くことはできます。業務に必要な情報はわかりやすく伝え、相手の話をしっかりと聞きましょう。

それぞれが違う長所を持っていることを理解すれば、敬意を持って一緒に働けるはずです。

それでも、嫌いな人は生まれるかもしれません。そのような場合には「仕事上の最低限のコミュニケーションが取れているのでOK」と割り切るのもありです。

ゴールと優先順位を考えて効率アップ

まずは、目指すべきゴールを設定。それに向けてどのような順番でタスクをこなせば整理して、仕事の効率アップを図りましょう。

どの程度の進捗率で進んでいるのか把握できれば、責任の大きい仕事を任されてもプレッシャーを感じづらくなります。

もしも遅れていても、ゴールを目指すためにはどうすればよいか俯瞰できることもメリット。自分ではなく、よりビジネス的な視点が持てるので、人に仕事を頼むことも必要なことと捉えられるでしょう。

考え方を少しずつ変える努力をする

ストレスを感じやすい人の特徴に当てはまっていたなら、自分の考え方を少しずつ変える努力をしましょう。

その際に自分を否定するのではなく、肯定的に捉えるのがポイント。

「どうしてもまわりの目が気になる自分は弱い人間だ」と考えるのではなく「まわりに気を配りながら私は慎重に仕事ができる」と考えてみましょう。

短所は捉え方によっては、長所にもなるのです。ストレスを感じづらい考え方ができるように、少しずつポジティブなクセをつけていくようにしましょう。

仕事のストレスによって現れる症状・状態の例

適度なストレスは眠気を覚ましたり、集中力を増加させたりとよい影響を及ぼします。

しかし、過度なストレスは

といった症状を引き起こす場合もあり、身体・精神的によくありません。

ストレスが身体的、精神的に及ぼす悪影響によって、あなたの行動にも影響が出てくることもあります。

もし、あなたが今何らかの不調を感じているのであれば、それは自覚症状がなくてもストレスが原因かもしれません。つらい場合には、病院に足を運ぶことをおすすめします。

さいごに

自分自身の心や体の状態を常に観察し、ストレスの原因は何か問題は何かしっかり自分と向き合って心の声を聞いてあげてください。

また、どのような生活をしていてもストレスはある程度は避けられないことなので「この世にストレスを感じていない人なんていない」と考えることで、気持ちが少し軽くすることができるでしょう。

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