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あなたは「転職活動を成功させたいけど、何したらいいかわからない!」とお悩みではありませんか?転職活動にカンペキに慣れている人はいません。転職がはじめての人も、そうでない人も正直不安になるものですよね。でも大丈夫です。この記事では、あなたが転職活動を成功させるために調べておきたい情報を丁寧にカバーしています。情報を制するものは戦いを制する。さあ転職してやるぞ!という方も、もしいい企業があったらそのうち…という方も、まずは情報戦でライバルたちに圧倒的な差をつけましょう。
基礎的な知識のおさらいや、今の会社を辞める前に考えるべきことなど、転職活動に必要なノウハウを徹底的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
転職活動を成功させる方法とは?3分でおさらい
はじめに、転職活動を進める上で前提となるもっとも基本的な情報をおさらいします。
転職活動のやり方には大きく分けて「転職エージェントを利用する」「転職サイトを利用する」「スカウトサービスを利用する」などの方法がありますが、まずこれらに共通する基礎知識を確認していきましょう。
転職活動の流れと期間を理解しよう
転職活動はまず「なぜ転職するのか?」を、時間をかけてじっくり考えるところから始めます。それを踏まえた上で、転職活動は以下のような流れで進めていくことを推奨します。
- 1. 自分とキャリアについて考え計画を立てる
- 2. 資格情報や求人情報を集める
- 3. 書類を作成して応募する
- 4. 選考を受ける
- 5. 入社準備をする
各段階についての詳しい説明は「2. 転職活動はどうやって進むの?流れと期間」を参照してください。また、各段階において必要な期間の目安は、以下のとおりです。
- 1. 自分とキャリアについて考え計画を立てる
- 2. 資格情報や求人情報を集める
→ 1〜2ヶ月
- 3. 書類を作成して応募する
- 4. 選考を受ける
→ 1〜2ヶ月
- 5. 入社準備をする
→ 1〜2ヶ月
転職活動にかける時間は、短すぎると納得のいく結果を出せず、長すぎると焦りが生まれ妥協してしまいます。働きながら転職活動する人も退職後に転職活動する人も、ベストな転職活動期間は3ヶ月〜6ヶ月です。
転職活動すべき時期を理解しよう
転職活動は、行う時期によって難易度も変化します。この記事を見ているあなたにオススメしたい転職活動の開始時期はこちらです。
- 第1位:4〜5月
- 第2位:11〜12月
- 第3位:7〜8月
こちらの転職開始時期をオススメする理由は「3. 転職活動はいつすべき?意外なメリット・デメリット」にて、詳しく見ていきます。
転職活動を始める前に必要な準備を理解しよう
転職活動の成否は準備段階で決まる、と言っても過言ではありません。準備にしっかり時間をかけることのメリットには、例えば以下のような効果があります。
- ■ 客観的に成果を振り返ることで、ポジティブな感情を持って転職活動に臨める
- ■ 大切にしたい価値観を考え直すことで、面接などで一貫した意志を伝えられる
- ■ 計画を立ててから動き始めることで、不用意に転職活動が長引くのを防げる
- ■ キャリアの志向性をまとめることで、自分に本当に合った就職先を選択できる
- ■ 自身の人となりを正確に把握した上で、人に響く自己PRを語れるようになる
こうした効果を最大限引き出すためには、きちんとした「やり方」に従って事前準備活動を進めなければなりません。本当にオススメできる事前準備活動の流れはこちらです。
- 1. いまの考えを整理する
- 2. これからのキャリアについて考える
- 3. これまでのキャリアについて考える
- 4. 昔から変わらない軸ついて考える
- 5. 自分を効果的にアピールする文章を考える
- 6. 転職スケジュールを考える
各段階において具体的にどんなことをすればいいのか、この後の「4. 転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に」で詳しく見ていきます。
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転職活動はどうやって進むの?流れと期間
自分とキャリアについて考え計画を立てる
転職活動はまず、あなた自身について考えることから始まります。現在、未来、過去のあなた自身のことについてしっかりと分析を行いましょう。
自己分析は、正しいやり方でやることによって初めて価値あるものになります。あなたにオススメの自己分析法については、「4. 転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に」にて詳しく解説しています。
資格情報や求人情報を集める
いきなり求人情報収集を開始しようとしても、手に入る情報が多すぎて効率よく取捨選択していくのは非常に難しいものです。
逆スカウト型サービスや、求人を受動的に紹介してくれるエージェントなどの便利なサービスを活用しつつ、要点をかいつまんで企業の情報を探るようにしましょう。自己分析と同様、「企業分析」ができる力はとても大切な技術です。
企業のホームページから情報を集めるときに注意すべきポイントはこちらです。
- ■ 企業の理念やビジョン
- ■ 企業の概要
- ■ 企業の求める人物像
以下、ここ数年で急速にその人気を拡大した”焼きたてチーズタルト”を製造販売する「株式会社BAKE」のコーポレートサイトを例に、企業分析の方法を解説していきます。
■企業理念・ミッション・バリュー
企業の理念やビジョンには、企業の目指すものや大切にしている価値観が反映されています。
企業は理念やビジョンに共感していて同じ目標に向かえる仲間を探しています。理念やビジョンを見て共感できる企業は、あなたにあっている可能性があるので積極的に企業分析を進めましょう。
企業の理念やビジョンはホームページや新卒採用ページに記載されていることが多いです。中には理念、ビジョンといったリンクになっていることもあります。
また、理念やビジョンは、ミッションやバリューと表現していることもあるので見落とさないようにしましょう。
- ■ 企業理念
- ■ ミッション
- ■ バリュー
企業理念やミッション、バリューを見て疑問に思った箇所は面接時に質問できるように準備しておきましょう。
■企業の概要
企業の概要にも目を通しましょう。企業の社員数や資本金などを確認し、企業の規模感をつかみます。大企業の方が良い、ベンチャー企業の方が良いなどあなたの志望に併せて確認しておきましょう。
勤務地や事業内容、企業沿革などもいっしょに確認し、会社の雰囲気や風土を具体的にイメージしておきましょう。
■企業の求める人物像
企業分析の仕上げとして、企業の求める人物像を確認しましょう。求める人物像は、企業が利用する「Wantedly」などの求人情報掲載サービスに記載されていることが多いです。
当然ながら企業は採用したい人物をイメージしています。企業の求める人物像を確認し、合致している点があれば面接時に積極的に自己PRとして話しましょう。
求める人物像に到達してない点がある場合は、到達するためのアクションを考え実行しましょう。
書類を作成して応募する
日本国内での転職活動に必要となる書類は、「履歴書」「職務経歴書」の2つです。ここでは、あなたが作成する書類の見栄えを劇的に良くしてしまうコツを伝授します。まずは「履歴書、職務経歴書ってそもそもどんな書類なの?」という疑問にお答えするところから始めましょう。
■履歴書について
履歴書とは、あなたのこれまでの人生をシンプルに記録した「自分史」のようなものです。履歴書を通してあなたは、「自分はこんな人生を歩んできた人間です」という情報を伝えます。たとえば、学歴や職歴、受賞歴、資格の取得歴などを記載します。
履歴書は、ほとんど箇条書きで事実のみを記録していくものですから、職務経歴書と比べて工夫できる余地は少なくなってしまいます。主に企業は、まずあなたと面接するかどうかを決める「足切り」的役割として履歴書を使用します。
履歴書を効果的に書くためのコツはこちらです。
- 1. 自分でフォーマットをつくる
- 2. フォントや文調を統一する
- 3. 志望動機は書かない
履歴書には、広く一般に広まっているテンプレートがいくつかありますが、これらを使うことの問題点がひとつあります。
それは「あなたの強みを効果的に伝えきれない」という点です。資格をあまり保有していないのにやたら資格記入欄が大きかったり、必要のない最寄り駅や希望条件記載欄が残っていたりします。履歴書を書く際には、これらテンプレートをあなた自身で編集して利用しましょう。
テンプレートの一例に、最も広く使われている以下の履歴書があります。
履歴書を書いたら、使用しているフォントや文調が統一されているか確認しましょう。よくあるのが「明朝体」と「ゴシック体」の混在、それから「ですます調」と「だである調」の混在です。フォントは「明朝体」、文調は「ですます調」で統一するのがセオリーです。
こまかなポイントですが、ITリテラシーが低い人、また思考レベルが低い人という印象を企業担当者に与えてしまいます。きちんとチェックしましょう。
履歴書に志望動機は付きものだと思われていますが、経験が重視される中途採用が中心となる転職活動においては、志望動機の有無はそれほど通過率に影響を与えないと言われています。
企業ごとにカスタマイズされた志望動機を考えるのは、それ自体たくさんの時間を必要とします。この時間を節約し企業研究や求人リサーチなど、より本質的なことに時間を割きましょう。
■職務経歴書について
職務経歴書とは、あなたのこれまでの仕事内容を詳細に記録した「推薦状」のようなものです。職務経歴書を通してあなたは、「自分はこれまでこんな仕事に取り組みこんな成果を出してきました」という情報を伝えます。
たとえば、会社内での表彰歴や目標の達成率、事業部内でのポジションや詳しい仕事内容などを記載します。
職務経歴書は、一般的なフォーマットなどは存在せずかなり自由度の高い書類となっています。そのため、効果的な書き方を知っているか否かが大きな差を生むことになります。
主に企業は、あなたの仕事人としてのポテンシャルを読み取り、採用するかどうか決める「判断材料」として職務経歴書を使用します。
職務経歴書を効果的に書くためのコツはこちらです。
- 1. すごそうに見える情報を冒頭に「特記事項」として書く
- 2. 具体的・定量的・相対的に書く
- 3. 嘘でなければ真実、の精神で書く
職務経歴書は一般的に30秒程度しか読まれないと言われています。その30秒で「もっと読みたい」と企業人事に思わせることができれば、より多くの時間を割いて採用を検討してくれます。その観点から考えると、職務経歴書の冒頭に載せる情報は大変重要な役割を担っています。
職務経歴書の冒頭には通常、これまでの職務経歴を要約した「職務経歴概要」を記載します。しかし職務経歴概要は、企業人事に「この人と働いてみたい!」と思わせるにはインパクトに欠けます。職務経歴書の冒頭には特記事項を書くのがオススメです。
具体的には、「2017年度 全社新卒社員年間MVP受賞(80名中1位)」や「2016年9月 昨対比経常利益250%を達成(30名中1位)」など、主観的ではありますが自身の誇れる情報を箇条書きしましょう。
職務経歴書テンプレート(引用元:転職NAVI)
職務経歴書に書くPR文はすべて、「具体的・定量的・相対的」のルールを守ることが鉄則です。数値を効果的にもちいて、誰がみても同じように解釈することができ、かつその数値が周りとくらべてどのくらいすごいか、容易に理解できるような文章を書きましょう。具体的・定量的・相対的な文章の例はこちらです。
✕ 抽象的・定性的・絶対的 | ◯ 具体的・定量的・相対的 |
前職ヒューマンライフスタイル部門にて近年最高の成果を達成 | 2016年8月 人事部・採用戦略部門における採用者数目標達成率300%を達成(過去3年間で1位の達成率) |
国際系学生団体にて代表を経験 | 2012年9月−2013年3月 ベトナム国内にて初等教育支援を行うNGOにて代表を経験(50名中1名) |
数学系の受賞歴あり | 2015年度 国内数学オリンピック第3位 |
またPR文を書くときには、「嘘にならない程度にどこまですごそうに見せられるか」を常に考えながら書く内容を選びましょう。繰り返しになりますが、採用担当者はあなたの職務経歴書を30秒しか見ません。冒頭に印象的なことばを集め、まずは「人に読まれる職務経歴書」を目指しましょう。
選考を受ける
書類選考を通過したら、いよいよ本格的な選考に進んでいきます。選考活動の種類には、「面接」「技術試験」「性格診断」「思考力テスト」など様々な形式がありますが、ここでは最もポピュラーな選考方法である「面接」について、その対策方法を解説します。
効果的に面接対策をするためのポイントはこちらです。
- ■ 面接とはそもそも何かを理解する
- ■ 採用担当者が見ているポイントを理解する
- ■ 質問に対してわかりやすく回答できるようにする
- ■ 面接時にきかれる質問を想定する
- ■ 逆質問は必ずする
これらのポイントをそれぞれ、詳細に見ていきましょう。
■面接とはそもそも何かを理解する
- ■ 企業と個人の立場は平等
- ■ すべては「あなたは何者ですか?」と問う質問
- ■ 面接対策のコツはしっかりとした自己分析
面接とは、すごく簡単に表現すると「企業は個人を、個人は企業を、それぞれ見極める場」です。面接の場において、企業と個人の立場は平等です。そのためガチガチに緊張する必要はありません。
あなた自身も「自分もこの企業を見極めてやるんだ」という意気込みで、堂々とした態度で面接に臨みましょう。
とは言っても、企業はあなたを知るためにたくさんの質問を投げかけてきます。中には答えづらい質問もあったりして、たじろいでしまう場面もチラホラ…しかしこれらの質問の本質は常に共通しています。
それは「あなたは何者ですか?」という問いに対する答えを探ろうとしている、ということです。
そのため、面接対策のコツは自分の人となりをしっかりと理解すること、すなわち「まず自己分析を徹底的におこなうこと」となります。
自己分析をしっかりとした上で回答をしていれば、どんな質問に対してもブレずに答えることができます。
「まだ自己分析は不十分だなー…」と思われた方は、「4. 転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に」にて効果的な自己分析メソッドを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
■採用担当者が見ているポイントを理解する
- ■ 面接の合否が決まるのは最初の1分
- ■ 細心の注意が必要なのは見た目と話し方
- ■ 大切なキーワードは「清潔感」と「明るい雰囲気」
面接の合否は、最初の1分で決まると言われています。採用担当者は非常に忙しい人たちのため、各採用候補者を次の選考に進めるかどうかを極めて限られた時間で判断しなければなりません。
つまり第一印象が悪いと、面接選考を通過するのはほぼ不可能とも言えます。
最初の1分間での勝負をモノにするためには、「見た目」と「話し方」に気を配りましょう。もっと具体的にいうと、「清潔感」と「明るい雰囲気」がここでの大切なキーワードとなります。
職場にきたない服装や身なりの人がいると、テンションが下がります。同様に、くらい性格や雰囲気の人と仕事をしていると、モチベーションが下がります。重要なのは「小綺麗な格好で行き、最初から笑顔で明るく接すること」です。
また話し始めた時には、「声をワントーン高くし、大きめで、丁寧で誰にでも伝わる表現」を心がけましょう。
■質問に対してわかりやすく回答できるようにする
- ■ 結論から話す
- ■ 理由の数を述べる
- ■ 理由には説明を付ける
- ■ 一文はなるべく短く区切る
- ■ 最後にもう一度結論を述べる
面接においていちばんベストな回答は「わかりやすい回答」です。あなたは人と話をする際に、説明がわかりづらいと思ったことはないでしょうか。
それは伝える力がないだけなのです。伝える力をつければ、同じ内容を話していても相手の理解は大きく変わります。
説明する際は、結論から話しましょう。結論から話すことで、相手に伝えたいことが伝わりやすくなります。結論から話すことで、相手に次にどういう内容を話すのだろうと具体的なイメージを持たせることができます。
また「この人、賢そう」と思わせる効果もあります。
質問 | すきな食べものは何ですか? |
悪い例 | 私は家族みんなで囲って食べられて、野菜もいっぱい入っている鍋が好きです。 |
良い例 | 私は鍋が好きです。 なぜなら、家族みんなで囲って食べられて、野菜もいっぱい入っているからです。 |
結論を述べた後には理由を述べます。はじめに理由がいくつあるのか伝えましょう。理由の数を伝えたら、一点目は〜、二点目は〜と話すよう意識をしましょう。具体的な説明はとてもロジカルに聞こえます。また、説明があたかも最初から考えていたかのような内容に聞こえ、更に賢く見えます。
質問 | すきな食べものは何ですか? |
悪い例 | 好きな食べ物は鍋です。鍋が好きな理由は、家族団欒ができて、温かくて、野菜がいっぱい取れて美味しいからです。 |
良い例 | 好きな食べ物は鍋です。 鍋が好きな理由は3つございます。 一つ目は家族団欒できることです。二つ目は体が温まることです。三つ目は野菜がたくさん取れることです。 |
理由を述べたあとには必ず説明を付け加えましょう。説明がないとロジカルさに欠け、相手に間違った印象を与えてしまう可能性があります。人は、説明が不足した時にはネガティブな印象を持ちがちです。誤解を防ぐため、必ずひとこと付け加えるようにしましょう。
質問 | すきな食べものは何ですか? |
悪い例 | 好きな食べ物は鍋です。 鍋が好きな理由は3つございます。 一つ目は家族団欒できることです。二つ目は体が温まることです。三つ目は野菜がたくさん取れることです。 |
良い例 | 好きな食べ物は鍋です。鍋が好きな理由は3つございます。
一つ目は家族団欒できることです。私は食事の際のコミュニケーションを大事にしており、鍋をみんなで食べるときは、必ず家族間のコミュニケーションが活発になります。 二つ目は体が温まることです。私は汁物は心も体も温まるため、心が朗らかになります。 三つ目は野菜がたくさん取れることです。普段食べることが出来ない、白菜やネギやきのこ類などたくさんの野菜を食べることができます。野菜は栄養価が高く、普段一人暮らしの私は栄養が偏ってしまうため、なるべく野菜をとるように意識をしています。 |
一文はダラダラと長く述べるのではなく、短く簡潔に述べましょう。長い文章は、あなたが何を言っているのか、わからなくさせてしまいます。一つの文章から伝えることが一つだけになるように、短くまとめるよう心がけましょう。
悪い例 | このサービスを利用することによって、習熟度が飛躍的に上がりユーザとの距離を近くに保ち、ユーザの関心度を高い位置で維持するために、会社の制度として資格手当もあるそうですが、手助けになる勉強会も頻繁に行っています。 |
良い例 | このサービスを利用することによって、習熟度がどんどん上がるユーザとの距離を近くに保つことができます。ユーザの関心度を高く維持するために、会社の制度として資格手当もあるそうです。また、何の手助けかわかるようになる勉強会も頻繁に行っています。 |
説明が長くなってしまうと、「結論、何の話をしてたんだっけ?」と話の要旨がわからなくなってしまうことがあります。
そのため、最後にもう一度結論を述べて相手に伝えたいポイントをわかりやすく伝えましょう。話の全体像が理解しやすくなるため、相手に好印象を残すこともできます。
質問 | すきな食べものは何ですか? |
悪い例 | 好きな食べ物は鍋です。鍋が好きな理由は3つございます。
一つ目は家族団欒できることです。私は食事の際のコミュニケーションを大事にしております。特に鍋をみんなで食べるときは、必然と喋ることに繋がるので私は大好きです。 二つ目は体が温まることです。私は汁物が大好きです。その理由は常に温かい状態で食べることができるからです。また、ガスコンロなどを活用すれば、最後まで温かく食べることができるのも好きな理由の一つです。 三つ目は野菜がたくさん取れることです。普段食べることが出来ない、白菜やネギやきのこ類などたくさんの野菜を食べることができます。普段一人暮らしの私は栄養が偏ってしまうため、鍋を定期的に食べるようにして、なるべく野菜をとるように意識をしています。 |
良い例 | 好きな食べ物は鍋です。鍋が好きな理由は3つございます。
一つ目は家族団欒できることです。私は食事の際のコミュニケーションを大事にしております。特に鍋をみんなで食べるときは、必然と喋ることに繋がるので私は大好きです。 二つ目は体が温まることです。私は汁物が大好きです。その理由は常に温かい状態で食べることができるからです。また、ガスコンロなどを活用すれば、最後まで温かく食べることができるのも好きな理由の一つです。 最後に三つ目は野菜がたくさん取れることです。普段食べることが出来ない、白菜やネギやきのこ類などたくさんの野菜を食べることができます。普段一人暮らしの私は栄養が偏ってしまうため、鍋を定期的に食べるようにして、なるべく野菜をとるように意識をしています。 以上の3つの理由から私は鍋が大好きです。 |
いかがでしょうか。最初の文章から劇的に改善されたのではないでしょうか。
あなたがこれから面接対策の一環として模擬回答を作成するときには、「具体的には?」「なぜ?」という2つの質問を常にあなた自身に対して投げかけ続けてください。
「具体的には?」と問うことであなたの理解度や思考の深さを強化します。抽象的な回答だけでなく、具体的なエピソードも想起しましょう。
「なぜ?」と問うことであなたの軸がブレていないかを深掘りししつつ思考の速度を強化します。ひとつの回答に対して最低3回、何度も「なぜ」を繰り返し問いかけ続けてください。
■面接時にきかれる質問を想定する
- ■ 自己紹介
- ■ 退職理由
- ■ 志望動機
- ■ キャリアへの志向性
- ■ ビジョンへの共感度
自己紹介・自己PRははじめに聞かれる質問です。履歴書や職務経歴書に沿った内容を話すのがたいていの流れです。
「まずは始めに、簡単に自己紹介をお願いします。」と訊かれることがほとんどですので、具体的に、スムーズにあなたの魅力を伝えられるよう、カンペキに準備をしておきましょう。
前職や前々職の退職理由も必ず訊かれる質問です。
あなたが退職を決めた理由がポジティブかどうかを見ているので、可能な限りポジティブな退職理由になるようにしっかり考え抜きましょう。
この会社を志望した動機がポジティブか、この職種を目指したきっかけが浅はかなものではないかを見極めるために、志望動機も訊かれがちです。
志望動機が抽象的だと、ほとんどの場合選考に落ちてしまいます。過去の経験を踏まえて、具体的な回答をお願いします。
あなたの将来の展望に関する質問も頻出します。あなた自身の目標、会社が進む方向性、会社でさせてあげられること、これらが合致してはじめて採用される可能性が出てきます。
すべて同じベクトルに向いているかどうか、入社の先にある将来も見据え、事前に確認しておきましょう。
会社のビジョンへの共感度も、面接で非常によく見られるポイントです。先の「資格情報や求人情報を集める」の項で挙げた「株式会社BAKE」のビジョンを例に考えます。
企業理念 | 私たちは、日本を代表するような製菓企業をつくり、 もっとワクワクを増やしていきます。 |
企業理念から 想定される質問 |
これまでにワクワクしたエピソードはありますか? |
物事にわくわくできる人物を採用したいと考えているわけですから、このような質問が可能性として考えられます。想定した質問が必ずされるわけではありませんが、質問をされる可能性がある質問に対して回答を準備しておくことが重要です。
■逆質問は必ずする
候補者側から企業側に対する「逆質問」がないと、必ずと言っていいほど不合格になります。一面接において最低でも3点は逆質問ができるよう、準備をしましょう。その際のポイントはネガティブにならないこと。
つまり、ポジティブな質問をして「この人と一緒にいるとポジティブになれる。一緒に働いてみたい!」と思ってもらうようにしましょう。
入社準備をする
あなたの選考がうまく進み、無事内定を獲得したとしても、まだあなたの転職活動は終わりません。転職活動においてもっとも難しいポイントは「いかにスムーズかつ円満に退職準備を進めるか」というところにあります。時期別の退職準備チェックリストなども含め「4. 転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に」にて具体的にお話していきます。
転職活動に必要な期間
転職活動を始めてみると、「意外と長引いてしまった…」という声を多く耳にします。転職活動が長引いてしまう原因の多くは「想定不足」にあります。転職活動では、何にどのくらいの期間を必要とするのか、「4. 転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に」にて詳しく解説していますので、ご参照ください。
転職活動はいつすべき?意外なメリット・デメリット
転職をすべきタイミング・やめるべきタイミング
転職を考えはじめたときに最も悩むのは、「それで結局いつ転職するのか?」という点ではないでしょうか。在職中に転職するべきか、退職後に転職するべきか、議論はつきませんがここではそれぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。
■在職中の転職活動メリット・デメリット
- ■ 能力やスキルがあり優秀な人物だと評価される
- ■ 仕事をしないブランクの期間を作らずに活躍できる
- ■ 入社時期が合わないという理由で企業から断られることもある
- ■ 現職の引き止め工作に負けてしまうこともある
もっともリスクの低い転職活動の進め方は、在職中に転職活動をはじめ、いくつか内定を獲得したあとに引き継ぎをし、入社日から逆算してあまり日を置かないように現職を退職するというスタイルです。
しかし、優秀な人であるほどスケジュール調整が難しくなるため、面接日程のリスケが続き不信感を持たれ、企業側からお断りされるという例もチラホラ。
このように、在職中の転職活動における最大のデメリットは「時間の不自由さ」だと言えそうです。
また、在職中の転職活動における最大の難関は現職との退職交渉です。外資系企業は比較的本人の意思を尊重するため、またそもそも人員の循環が激しいため退職がしやすい傾向にありますが、日系の大手企業では非常に手厳しい「引き止め工作」が行われることもあります。
在職中に転職活動する場合、入社までに最大で2~3カ月ほど余分な時間がかかる可能性も考慮に入れ、行動を選択する必要があります。
■退職後の転職活動メリット・デメリット
- ■ より多くの求人に応募できる
- ■ 急募で人を集める企業から歓迎される
- ■ 能力や技能が実際より下に見られることもある
- ■ 退職後に何をしていたかまで問われる
もっとも時間的に余裕を持てる転職活動の進め方は、退職後に転職活動はじめ、いちどに多くの企業に応募し、内定を獲得次第すぐに入社し、転職活動全体の所要期間を短く抑えるスタイルです。
しかし、一度会社を思い切って辞めてからの転職となるため、「やりきる力に欠けるのではないか」「ストレス耐性があまり無いのではないか」といったネガティブな印象を企業には持たれがちです。
しかし、最近では大手企業内での新規事業立ち上げや、少人数ベンチャー企業での採用需要が増加していく傾向にあります。こうしたところでは、すぐにでも入社できる即戦力人材を優遇する傾向が強いため、退職後の転職活動者が大変重宝されます。
資金繰りの面で苦しさは増すものの、すでに退職してしまった後だったとしても、胸を張り堂々と転職活動できるのが昨今の状況です。
転職活動に有利な時期とは
すでに「1. 転職活動を成功させる方法とは?3分でおさらい」で簡単に確認したように、転職活動を始めるのにオススメの時期はこちらです。
- 第1位:4〜5月
- 第2位:11〜12月
- 第3位:7〜8月
こちらの転職開始時期をオススメする理由を、詳しく見ていきましょう
- 第1位:4〜5月
- → もっともオススメする転職活動開始時期です
■緊急度の高い求人が多い
新年度が始まるこの時期は、一般的に最も企業の採用活動が落ち着く時期と言われています。
しかしその分、企業の本気度は高まります。というのも、この時期は「新しい体制が始まった後の欠員補填」もしくは「退職者が出たポジションへの人員補充」といった、緊急度の高い求人が増えるためです。
■志望する企業に入りやすい
企業も緊急で人を必要としているため、候補者に求める基準も緩和されやすくなります。また同時期に転職活動を行っているライバルの数も少ないため、総じて自分の志望する企業に入りやすい時期といえます。
■まとまった時間を取りやすく、夏のボーナス後の転職も狙える
ゴールデンウィークを利用し、自己分析や書類作成、企業の情報収集のためのまとまった時間を確保することができます。入社時期を9月や10月に調整すれば、夏のボーナスを受け取ってからの転職を狙うことも可能です。気候的にも5月や6月は比較的過ごしやすいため、求職者にとっては穴場の時期です。
- 第2位:11〜12月
- → もっとも王道の転職活動開始時期です
■求人数が通年でいちばん多い
1月から3月にかけて、企業の求人数は一年の中でもっとも多くなります。同時に求人を出す企業数も増えるので、幅広い選択肢の中から転職先候補を選ぶことができます。この求人数が最多となる時期を狙って転職活動を行うためには、遅くとも12月には準備を始める必要があります。
■まとまった時間を取りやすく、年末のボーナス後の転職も狙える
年末年始の休暇を活用して、これまでの自分の仕事を振り返ったり、大切な人に今後の相談をする時間も取ることができます。
また年末のボーナスを受け取った後の転職となるため、家計のことを考えると賢い転職時期だといえます。他に転職を検討する人の数も増えるため、自分から退職の相談を持ち出す気まずさも軽減されます。
■ライバルが増え求人倍率は高くなる
企業の求人数が増加するのと比例して、転職を検討する人の数も増えていきます。求人倍率が高くなり、企業の採用基準も自然と高まります。そのため、自分が志望する企業への転職はやや難しい時期となります。
- 第3位:7〜8月
- → もっとも短期間で終えたい方向けの転職活動開始時期です
■求人数が通年で二番目に多い
7月から9月は、年度末に次いで通年で二番目に求人数が多くなります。企業の下半期が始まる10月に合わせて、求人を公開する企業が増えるためです。10月から働き始めることを考えると、7月から8月の転職活動開始はギリギリのラインです。
■夏のボーナス後の転職となるが、転職活動には厳しい時期となる
時期的には夏のボーナスを受け取った後の転職となりますが、この時期は転職活動のライバルも多く、また気候的にも猛暑の中の転職活動となるため、求職者にとっては非常に厳しい時期となります。
特別な事情がない限りは、この時期の転職活動はあまりオススメしていません。
転職活動ではなにを準備したらいい?情報収集の前に
ここでは「1. 転職活動を成功させる方法とは?3分でおさらい」で確認したオススメの事前準備活動の、具体的な実践方法を紹介します。まず、全体的な活動の流れは以下のとおりです。
- ■ いまの考えを整理する
- ■ これからのキャリアについて考える
- ■ これまでのキャリアについて考える
- ■ 昔から変わらない軸ついて考える
- ■ 自分を効果的にアピールする文章を考える
- ■ 転職スケジュールを考える
転職活動中は、いろいろ悩んだり考えたりする機会が多くなりますが、考えを整理するときには「メモ書き」という手法を推奨しています。
「メモ書き」とは、2013年の発売以来ベストセラーとなっているビジネス書『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(赤羽雄二著)』にて提唱されている思考力トレーニング法です。
「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える手軽な練習方法だ。
頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留める、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。
「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。
具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4-6行、各行20字-30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。したがって、毎日10分だけメモを書く。
― 上掲書より
(本記事筆者作成)
思考の整理方法を確認できたら、準備活動のやり方について詳しく見ていきましょう。
いまの考えを整理する
- STEP1:「なぜ転職する必要があるのか?本当に転職すべきなのか?」をテーマにメモ書きします。
あなたがいま転職を考えているのは、本当に考え抜いた結果でしょうか。一時的な不安やストレスから、安易に「もう転職しかない」と思い込んでしまってはいないでしょうか。
いまのあなたの感情を整理するために、まずは転職活動を始める目的自体を問い直してみましょう。
また、考え抜いた結果転職を決意したというあなたも、「転職を考えた理由」は企業の選考を受けているとき必ず聞かれる質問になります。これを機に改めて、自分が転職する理由・目的をはっきりと書き残しておきましょう。
これからのキャリアについて考える
- STEP1:「何のために仕事をするのか?最終的になりたい姿は何か?」をテーマにメモ書きします。
- STEP2:「3年後の理想の姿とは何か?あらゆる側面から考えてみると?」をテーマにメモ書きします。
- STEP3:「3年後に理想の姿になるために今からすべきことは何か?」をテーマにメモ書きします。
「将来の夢は何だろう」と考えていても、効果のある自己分析にはなりません。もっと明確に、あなたはなぜ仕事をするのか、仕事を通して将来あなたはどうなりたいのか、と考えることでようやくあなたの進むべき道が見えてきます。
ぼんやりとした遠い将来の理想像がイメージできたら、つぎはもっと具体的に、今から3年後までに何をするか考えます。あなたが仕事をする意味が明確になった今、遠い将来から3年後、さらに3年後から現在までのイメージには一貫性があり、自分でも理解しやすく、また人にも伝えやすいものとなっています。
これまでのキャリアについて考える
- STEP1:「現在の会社でワクワクしながら取り組んだことは何か?」をテーマにメモ書きします。
- STEP2:「現在の会社を選んだ理由は何かを?」をテーマにメモ書きします。
- STEP3:「学生時代にワクワクしながら取り組んだことは何か?」をテーマにメモ書きします。
- STEP4:「その学校を選んだ理由は何か?」をテーマにメモ書きします。
自己分析において最も大切な段階は、過去を振り返ることです。過去を振り返ることで、あなたの人間性から変化しやすい部分を除いた、本当に大切にしたい「軸」を探ることができます。
人の価値観には、経験などによってかんたんに変化する変動性価値観と、あまり外部の影響を受けず変化もしにくい固定性価値観の二種類があります。
このうち固定性価値観は、あなたが働く環境などによって変わりにくい価値観のため、転職活動においてもあなたの精神を支える強力な軸となります。
現在のことと将来のことについてはすでに考え終えたので、今度は少し過去に遡り、変化しにくいあなたの価値観を見つける手がかりを探しましょう。
昔から変わらない軸について考える
- STEP1:モチベーショングラフを作成し「自分がポジティブ/ネガティブになる要因は何か?」をテーマに考えます。このセクションはメモ書きではありません。
- STEP2:これまでの分析を踏まえ、「昔から変わらない価値観・軸は何か?」をテーマにメモ書きします。
- STEP3:キャリアアンカー診断から、「自分がキャリアに期待することは何か?」をテーマに考えます。こちらのセクションもメモ書きではありません。
まず「モチベーショングラフ」とは、あなたのモチベーション(ものごとに取り組む動機や意欲の源泉)を理解するための自己分析ツールです。あなたが充実感や幸福感をもって生きたいのであれば、どのような場面でモチベーションが上下するのかあらかじめ理解しておく必要があります。
その上で、モチベーションが上がりやすい環境をみずから選びつつ、モチベーションの下がりそうな局面でも自身をコントロールし、意欲みなぎる状態を維持することが重要です。
モチベーショングラフは、きれいに書くことが目的でなければ、だれかに見せることが目的でもありません。飾らず、率直に、あなたのこれまでを振り返りましょう。それでは、モチベーショングラフのつくり方を簡単に説明します
- STEP1:縦軸にモチベーションの高低、横軸に時間をとり、時系列でモチベーションの上下を追っていきます。小学校高学年、もしくは中学生くらいから書き始めるのがよいでしょう。
- STEP2:曲線の変化のきっかけとなる出来事を振り返ります。どんな環境でモチベーションが高くなっているか知ることも大切ですが、何をきっかけにモチベーションが変化するのか知ることがより重要です。
- STEP3:描いたモチベーション曲線を元に、ひとつずつ当時の感情・思考・行動・人間関係を振り返ります。なるべく具体的に、ありありと当時の状況が伝わるように書きます。
- STEP4:ここまで書けたら、作成したモチベーショングラフを元に自身の価値観や感情・思考・行動・人間関係の特徴について客観的に理解・分析します。
(画像出典:モチベーション曲線と会社選び 自身のやる気の源泉を知る)
モチベーショングラフが作成できたら、これまでメモ書きしてきた内容も見返しつつ、昔から今まで変わらない自分自身を探ります。
将来・現在・過去における、価値観・考え方・行動・感情・動機など、あらゆる段階におけるあらゆる観点から自分を見つめ直し、あなたの根っこの部分を明らかにしていきます。こちらのメモ書きは時間制限をつけず、時間をかけて行ってみてもよいでしょう。
あなたの軸を見つけられたら最後に、「キャリア・アンカー診断」をとおしてあなたが自身のキャリアに対して期待することの分析をします。キャリア・アンカーとは、キャリアにおける選択(職業・職種・勤務先など)をおこなう際の「判断基準」となるものです。
つまり、キャリアを選択する際のコンパスとなり、キャリアを方向付ける役割を果たすものです。自分らしく生きるため、自分のキャリアにおいて絶対にゆずりたくない最も大切な価値観であるともいえます。
キャリア・アンカーは以下の8つに分類されます。
- 1. 専門・職能別能力
- 2. 経営管理能力
- 3. 自律・独立
- 4. 保障・安定
- 5. 起業家的創造性
- 6. 奉仕・社会貢献
- 7. 純粋な挑戦
- 8. 生活様式
それぞれのアンカーがどのような意味を持っているのか、またどのように自身のアンカーを診断したらよいのか等、詳しくは『キャリア・アンカーで自己診断!「あなたはどうありたいのか」を考えてみよう!』にて丁寧に紹介されていますので、参考にしてみてください。
自分を効果的にアピールする文章を考える
- STEP1:これまでの分析を踏まえ1分間自己PRを作ります。
ここまでの自己分析は、このために行ってきたと言っても過言ではありません。現在・未来・過去の自分自身について分析を終えたいま、あなたは心から納得した自己PRを作成することができます。
自己PRは1分で話し終える長さにまとめましょう。長くする必要があるときは後からでも文章を付け足せますが、反対にあとで文章を短くするのは難しくなります。文量としては、5〜6文くらいが目安です。
自己PRには以下の情報を含めるようにしましょう。
- ■ 自分はどんな人間か
- ■ 自分は何をやりたいか
- ■ なぜ企業は自分を雇うべきか
反対にいうと、これらの情報を一貫性を持って伝えられるのであれば、あなたの転職成功確率はグッと高まります。自己PR文を作成できたら、実際に誰かに対して読み上げてみましょう。
相手に、きちんと正確に意図したことが伝わっているか確認できるまで、文章を推敲します。
転職スケジュールを考える
あなた自身のことをきちんと理解できたら、いよいよ転職の計画をたてていきましょう。
転職活動にかける時間は、短すぎると納得のいく結果を出せず、長すぎると焦りが生まれ妥協してしまいます。
働きながら転職活動する場合、退職後に転職活動する場合、それぞれかかる期間は異なりますが、ベストな転職活動期間は3ヶ月〜6ヶ月です。
(画像出典:Career Theory)
今回は、3ヶ月で転職活動を終える場合のスケジュール例をご紹介します。
- ■ 自分とキャリアについて考え計画を立てる
- ■ 資格情報や求人情報を集める
→ 2週間
転職活動全体の方向性を決める、もっとも大切な「準備」の段階です。この時期に取り組むべきことは2つあります。
1つ目は、「深いレベルの自己分析」です。自分はどんな人間なのか、何が好きで何が苦手なのか、そもそも転職は本当にベストな選択肢なのか、等々。しっかりとした土台をつくり、たとえ会社選びで迷うことがあったとしても「自分はこの仕事につくんだ!」と胸を張って言えるようにしましょう。
2つ目は、「さまざまな情報源からの求人情報収集」です。求人情報を探すには、「転職エージェントを利用する」「転職サイトを利用する」「スカウトサービスを利用する」等の方法がありますが、同じ企業からの求人だったとしても、媒体によって公開されている情報は異なることが多いです。
また中にはインターネットで検索しても出てこない、特定のエージェントにのみ情報提供していたり登録会員にのみ特別に開示している「非公開求人」なども存在します。
常にアンテナを高く張って、特に転職活動初期はさまざまな情報源をあたるようにするとよいでしょう。
- ■ 書類を作成して応募する
- ■ 選考を受ける
→ 6週間
転職活動の命運を握る、とても重要な「活動」の期間です。この時期に用意すべきことは2つあります。
1つ目は、「企業があなたを雇いたいと思える書類」です。履歴書や職務経歴書の見栄えを良くするテクニックは「2. 転職活動はどうやって進むの?流れと期間」にて詳しく解説しています。ひとつ強調したいことは「あなたの書類は30秒しか見られない」ということです。企業の採用担当者はまず30秒だけ目を通しその後、さらに読むかどうかを決めます。まずは「読まれる応募書類」を作ることを目指しましょう。
2つ目は、「なるべく多くの求人情報のリサーチ」です。転職成功者は1社の内定を得るまで平均、15社ほどに応募しているというデータもあります。興味のある求人はできるだけ多くリストアップしておきましょう。
応募書類が作成でき、求人情報をたくさん集められたら、なるべく多く並行して応募しましょう。一社終えてからまた一社、という形で進行していては企業側の採用枠がなくなる危険性もあり、オススメしていません。
またあなたに合う企業に巡り合えるかどうかは、ある程度運にかかっています。まずは広めにいくつも応募してみて、その後内定をもらってからどこに行くか考える、というくらいがちょうど良いです。
- ■ 入社準備をする
→ 4週間
転職活動のトリをかざる、ものごとを「整理」する期間です。この時期に行うべきことは2つあります。
1つ目は、「退社準備」です。無事に内定を獲得できたとしても、退職交渉には時間を要する場合があるので覚えておきましょう。円満に退職し、順調に転職先の企業に入社するためにも、退職の意志が固いことをしっかりと伝えましょう。
通常、退職願の提出期限は、会社が定めている就業規則の退職規定に記載されています。一般的には「退職日の2週間~1か月前」の提出とするところがほとんどです。
しかし会社の方針によってはもっとかかるケースもあり、転職先への入社日に影響が出てしまう恐れもあるので、事前に確認しておくに越したことはありません。
2つ目は、「入社準備」です。転職活動のゴールは内定獲得ではありません。企業から提示された条件にあなたが納得して、内定承諾書にサインするまでがゴールです。よくあるのが、内定が出たことに思い上がってしまい雇用条件の確認を疎かにしてしまうこと。
あとから「こんなハズじゃなかった…」と思うことの無いように、給与、休暇、就業規則、などの細部まで目を通し、きちんと納得した状態で入社の意思を伝えましょう。
少しでも疑問があれば、すぐに書類の作成者に質問することも忘れないようにしてください。
これらのうち、特に難しいのは「円滑にいまの職場を退職する」ことです。あなたのスムーズな退職準備をサポートするために、「時期別退職準備チェックリスト」を用意しました。
■退職日2ヶ月前までにしておくこと
チェック項目 | 完了状況 |
転職活動が長引いたときに備え十分な生活費の貯蓄がある | YES / NO |
家族など近しい人たちに転職を納得してもらった | YES / NO |
就業規則で退職手続きや退職金、有給休暇などの条件を確認した | YES / NO |
直属の上司に退職意志を伝え理解を得た | YES / NO |
■退職日1ヶ月前までにしておくこと
チェック項目 | 完了状況 |
退職の確約と後任の相談を上司と行った | YES / NO |
自身が担当する業務の引き継ぎマニュアルを作成した | YES / NO |
すぐに提出できるよう退職届けを用意した | YES / NO |
■退職日2ヶ月前までにしておくこと
チェック項目 | 完了状況 |
取引先がいる場合あいさつ回りを終えた | YES / NO |
私用/社用PCやアカウントに残っている仕事のデータを整理した | YES / NO |
自分宛てに送られるメールやメッセージ等の送付先を変更した | YES / NO |
退職後返却もしくは破棄する書類のコピーをとった | YES / NO |
これらを参考にしながら、計画的な転職活動を行っていきましょう。
まとめ
転職を思い立ってから、自己分析をし、目標を明確にし、情報をあつめ、応募し、選考を受け、内定をもらい、入社する、という転職活動の一連の流れは非常に長く、それでいてとても孤独な戦いです。
この孤独な転職活動を確実に成功させるためには、一定のノウハウが必要とされます。それら必要なノウハウを、これまで転職支援専門のキャリアアドバイザーとして、何人もの転職を成功させた経験に照らし合せまとめた結果、本記事が出来上がりました。
本記事に目を通しても「やっぱり自分ひとりで転職活動を成功させられるか不安…」というあなたには、「テックキャンプ エンジニア転職」のような「本気の転職希望者限定・即戦力エンジニア養成プログラム」をご利用頂くのもひとつの手です。
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- クリエイティブで楽しい仕事をするために転職したい
- 手に職をつけて人材価値を上げるために転職したい
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